今回は、オーリンズのオーバーホールが終わったのでセッティングをしていきます。
GSX-R600(K5)のオーリンズの形式は、SU347です。
伸び側は40クリックで初期値が最強から14戻し、圧側の高速は40クリックで初期値が最強から25戻し、圧側の低速は21クリックで初期値が最強から10戻しとなっています。
セッティングは初期値からはじめて、プリロード→伸び側→圧側の順番で調整をします。
プリロード調整(サグ出し)。
乗車する個人の体重に合わせてスプリング初期荷重を変更することで、ショックのストロークを適正にすることをプリロード調整と呼びます。
プリロード調整はしっかりと数字を確認しながら調整しないといけないので、テールカウルとスイングアームに印を付けて、この距離を測定していきます。
印をしたら車体を地面から浮かせてサスペンションをフリーにした状態で測定します。この状態のことを0Gと呼びます。
ちなみにこの時は自分と息子2人で車体を持ち上げて嫁ちゃんに測定してもらいましたが、1人で作業をするならジャッキで持ち上げたりする必要があります。
0Gの測定をしたら車体を地面におろしてまっすぐな状態で同じように測定をしていきます。この状態のことを1Gと呼びます。
オーリンズの説明書で確認すると、0G-1G=5~15mmで0G-1G´=25~35mmとなっているので、この範囲に入るようにプリロードを調整していきます。
自分は身長176cmで体重が62Kgなのですが、初期設定のプリロードだとストロークが全然足りなかったので…
少しずつ調整していった結果、プリロード最弱となりました。
プリロード調整(サグ出し)をした後に試走をしてみましたが、この段階でリアタイヤの接地感が高くなっているのが感じられました(∩´∀`)∩
伸び側調整。
プリロード調整の次は、伸び側の調整です。
伸び側はリアショックのダンパーが戻る時の減衰力を調整するところで、サスペンションの下にある黒いダイヤルを回して調整します(右回しで強くなる)
セッティング方法は、自分が怖くない方に合わせていくだけです!
やり方としては…
①減衰力の最弱(最強から40戻し)と最強を試してみる。
②自分が運転しやすかった方(多くの人が最弱側だと思う)と基準値(最強から14戻し)を試してみる。
③自分が運転しやすかった方と近い側との中間を試してみる。(最弱がまだ怖くないなら最強から27戻しと最弱で試してみる)
④この作業を繰り返す。
やり方としては…
①減衰力の最弱(最強から40戻し)と最強を試してみる。
↓
②自分が運転しやすかった方(多くの人が最弱側だと思う)と基準値(最強から14戻し)を試してみる。
↓
③自分が運転しやすかった方と近い側との中間を試してみる。(最弱がまだ怖くないなら最強から27戻しと最弱で試してみる)
↓
④この作業を繰り返す。
この作業を繰り返した結果、自分は最強から35戻しとなりました。
YZF-R25の時も同じことをしましたが、やっぱり標準セッティングより弱くするほうが安心感が高くなりました!
圧側調整。
圧側は、リアショックのダンパーが縮むのを調整するところで、サスペンションの上に付いています。
圧側(低圧)のセッティングも伸び側と同じで、自分の怖くない方向に調整していくだけです('ω')ノ
これは結果だけ書いちゃいますが、最弱設定が安心出来ました!
レーサーのバイクのサスペンションって実はものすごく柔らかいらしいのですが、こうやって試していくとホントに基準値より弱くしてくことが正解だってことを実感することが出来ます(^v^)
高速の圧側は強い負荷がかかった時のみ動作するものらしく、自分の腕だと違いがわからなかったので標準設定のままとしています。(踏ん張りが効かなくなるので低速のように弱くするのはマズイらしい…)
まとめ。
オーリンズのサスペンションは交換するだけで良さを感じられますが、自分に合うようにセッティングすることで性能を最大限に引き出すことが出来ます。
調整している中でわからなくなったら初期設定に戻せばいいだけなので、難しく考えずにトライしてみたらいいなと思います!
ではでは、また。
株式会社ヒロチー商事 日本車店
0 件のコメント :
コメントを投稿