このR600はヤフオクで購入したため、今までどのような整備をしてきたかわからなかったので、フロントブレーキを分解してオーバーホールをしようと思います!
バイクは、走ることより止まれることのほうが大事です('◇')ゞ
準備したもの。
・キャリパーピストンツール。
キャリパーからピストンを抜くのに使います。
・ピストンシールとブリーザーとパッドスプリング。
オーバーホール前提なのでピストンシールを準備しました。
サビて見た目が悪かったブリーダー(エア抜きするバルブ)とキャップ、それとなぜか最初から付いていなかったパッドスプリングもあわせて頼んでいます。
・エア抜き用のポンプ。
バイク用品・パーツのゼロカスタム
エア抜きやブレーキフルードを吸い出したりするのに使います。
なくても作業出来るけど、かかる時間が全然違うのであったほうが便利です。
ブレーキキャリパーの取り外し。
まずはじめにマスターシリンダーカップのキャップとダイヤフラムを外して液面の高さを確認します。
液面の高さをメモしたらエア抜き用のポンプをカップ内に直接入れて、ブレーキフルードを抜けるだけ抜いてしまいます。
カップの中のブレーキフルードがほぼなくなった状態になったら、キャリパーのブリーダーにポンプのチューブをつないでホースやキャリパー内に残っているブレーキフルードを吸い出します。
R600はダブルキャリパーなので左右ともに行い、ブレーキフルードが出てこなくまるまで繰り返し実施します。
ブレーキフルードが出てこないのを確認したら、バンジョーボルトをゆっくりとゆるめて、ブレーキホースをキャリパーから外します。
ブレーキフルードは塗装面や衣服につくと剥がれや穴が開いたりするぐらい侵蝕性が高いので、水の入ったバケツを準備しておいて、付着した場合はすぐ洗い流せるようにしておきましょう。
ホースを外したらキャリパーを固定している六角ボルトを2本ゆるめれば、キャリパーの取り外しは完了です。
ブレーキキャリパーのオーバーホール。
R600のブレーキキャリパーは2分割式なので、最初にキャリパー同士をつないでいるトルクスボルト3本を取り外します。
キャリパーが割れたら、キャリパーピストンツールを使って4つのピストンを本体から取り外します。
この時も残っているフルードが出てくるので付着したらマズイものは周辺から遠ざけておきます。
外したピストンは傷などがないかを確認したら、よく磨いておきます。R600は樹脂製なので不要ですが、金属ピストンならピカールとかでツルツルになるまで磨きます。
ピストンが抜けたら古いピストンシールを抜いて、シール溝に溜まったフルードカスなどを細いマイナスドライバーなどで取り除きます。ただし、傷が入らないように注意してください!
シール溝を清掃したら、新しいシールパッキンを付けてブレーキフルードを薄く塗ったピストンを押し込んでいきます。
ピストンはこれから行うエア抜き作業をのことを考えて、一番奥まで押し込んでおきます。
ピストンを押し込んだら左右をつなぐブレーキフルードの通り道のパッキン(ピストンシールセットの中に一緒に入ってる)を交換して、キャリパーをトルクスボルトで連結します。
ブリーザーとキャップも交換 |
キャリパーをつないだら頼んでおいたブリーザー&キャップを交換し、パッドスプリングを取り付けしたらブレーキキャリパー一式を車体に取り付けしていきます。
これでキャリパーのオーバーホールは完了です(^v^)
エア抜き。
ブレーキ経路のブレーキフルードをすべて抜いてしまうと、普通のエア抜きではうまくいかないので裏技を使います。
キャリパー側からブレーキフルードを送る |
最初にポンプ内にフルードを入れておきます。
ポンプの先をチューブに差して、チューブの反対側はキャリパーのブリーダーにつなぎ、ブリーダーはゆるめておきます。
この状態でポンプ側からゆっくりとブレーキフルードを注入していくと、カップの液面が増えてくると思います。
カップの液面が増えてきたらブリーダーを締めて、反対側のキャリパーでも同じ作業をします。
両方のキャリパーで同じように作業をするとカップからあふれてくると思うので、不要なブレーキフルードは別のポンプなどで吸い出しながら実施します。
この時点でブレーキレバーの感触が戻っていると思いますが、ホース内やマスターシリンダーに少しエアが残っている可能性があるので、ここからブレーキレバーを数回握る→ブリーダーを開ける→エアが抜けたらブリーダーを締める→ブレーキレバーを戻すの通常のエア抜きを行い、ブレーキ経路から完全にエアを取り除きます。
最後に一日ぐらいフロントブレーキレバーを固定しておけば、完全にエアが抜けます。
これでブレーキのエア抜きは完了です(∩´∀`)∩
まとめ。
オーバーホール前は左右の小さいほうのピストン(異形4ポッド)の動きが悪くて制動力がイマイチな感じでしたが、オーバーホール後は制動力も上がったし、タッチもかなり良くなりました!
ブレーキは安全を守る大切な部品なので、少しでも違和感があるならしっかりと整備していきたい場所です。
ではでは、また。
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