ネプチューン・サタン系
世界最大のカブトムシであるヘラクレスオオカブトがいるのがディナステス属です。別名はヘラクレスオオカブト属とも呼ばれます。
ディナステス属は、ヘラクレス系とネプチューン・サタン系・シロカブト系の3つに分類できます。
今回はネプチューン・サタン系についてまとめてみました。
ヘラクレスオオカブトについては、
ディナステス属 ヘラクレスオオカブトの種類・生息地・名前の由来・ギネスまとめ
を参照ください。
■ネプチューンオオカブト・サタンオオカブトについて
ヘラクレスオオカブトと同様に大型種でディナステス属の中で最も基部突起が発達しているネプチューンオオカブト。
ネプチューンを小さくした印象を受けるサタンオオカブト。
両種はエナメル質状の漆黒な体色と、標高の高い地域に生息しているため低温管理が必須であることで、ディナステス属を大別したときに一緒の種とされています。
また、この2種でカバイロオオカブト属とも呼ばれディナステス属と別のグループに分けられる場合もあります。
ネプチューンオオカブト
◇特徴
胸からまっすぐ伸びた角や長く弓状に伸びた頭角や大きな体は、ヘラクレスと甲乙つけがたいほどの魅力を備えています。特徴として胸の大きな角の左右に小さな角があります。
飼育では温度管理が重要で、18℃~25℃が適温となります。
成虫までに2~3年ほど必要なので長い目を持って飼育する必要があります。
◇種類と生息地と名前の由来
ネプチューンオオカブトは産地により2種類の亜種に分かれています。
ネプチューンオオカブト(原名亜種)
Dynastes neptunus neptunus
・生息地
コロンビア、エクアドルなどアンデス山脈西側の標高の高いところに生息しています。
・名前の由来
ローマ神話の海神ネプチューンから由来、ヘラクレスオオカブトに次ぐ大きな体も持つネプチューンにふさわしい名前ですね。
ローチオオカブト(ベネズエラ産亜種)
Dynastes neptunus rouchei
ベネズエラに生息している個体をローチオカカブトと呼びます。
原名亜種のネプチューンより小型で前胸の小さい2本の角がやや下向きとなっていること、前翅の毛がネプチューンより多いことが違いとなります。
危険な地域に生息しているため日本では入手が困難です。
◇ギネス
気になる♂のギネスサイズですが、2017年むし社の発表のものによると、
サイズ:147.6mm
記録年:2009年
となっています。
サイズ:147.6mm
記録年:2009年
となっています。
サタンオオカブト
◇特徴
ネプチューンの近縁種でネプチューンより小型で、ディナステス属で唯一胸角や基部に突起が存在していないのが特徴で胸角の下と胸の前にびっしりと毛が生えています。
18℃~22℃と低温飼育が必要です。
ネプチューンと同じく成虫するまでが3年程度と長いです。
◇種類と生息地と名前の由来
サタンオオカブト
Dynastes satanas
・種類
限られた狭い場所にのみ生息しているためこの1種のみとなります。
・生息地
ボリビアのユンガス山脈の標高1700m~2800mの限られた場所に生息しています。
生息しているのが麻薬地帯で危険な場所であることと奥地であることから、昔は標本すら日本に入って来ませんでした。今でも野外品は入手困難で、飼育個体がようやく出回り始めたようです。
・名前の由来
キリスト教の悪魔サタンやローマ神話の農耕神サターンから由来、ボリビアの悪魔とも呼ばれています。胸の周りに広がる毛が悪魔的な荘厳さを出しています。
◇ギネス
こちらもむし社発表のもので、
サイズ:114.3mm
記録年:2010年
となっています。
記録年:2010年
となっています。
飼育されている方も増えてきているので、今後ギネスの更新もありそうです。
■まとめ
・エナメル質状の漆黒な体色をしている
・適温は他のカブトムシに比べ低い温度である
・カバイロオオカブト属とも呼ばれる
・ローチオオカブトやサタンオオカブトの野外個体の入手は困難である
以上、ネプチューンオオカブトとサタンオオカブトのまとめでした。
この記事が参考になれば幸いです。
ではでは、また。
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